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BEACH CLEAN REPORT

ビーチクリーンされた皆様からのレポートを掲載しています

環境団体

ヤマト海援隊

当日の天気は快晴。
12月とは思えない20℃に迫る陽気でした。

今回の企画、頭と体で体験する「知る&体験ビーチクリーン」は、鵠沼海岸サーフビレッジ内の多目的ホールをお借りして、講演会を行った後に海岸清掃を行いました。

参加者は21名
遠くは長崎県から、年齢は20代~60代、世代も職業も様々。その半数以上が初めてという、新鮮な顔ぶれとなりました。

最初の講義は「プラごみ問題とエコ不安症~Z世代が抱える未来への責任感~」
地球環境の問題が原因で気持ちが沈んでしまう「エコ不安症」
若い世代が陥りやすく、地球環境の危機的状況に対する慢性的な恐怖心により、不安や無力感、罪悪感など心理的なストレスを抱いてしまい、その為に日常生活に影響を及ぼしてしまう状況のことをいいます。リアルタイムに大量の情報が入ってくる現代、漠然とした不安のなかで悩む若者たち…

自身も過去にそのような悩みを抱え、現在は、様々な生産と消費のあり方を考える活動を行っている「太田風美さん」にお話をしていただきました。

「エコ不安症」という言葉を初めて聞く人もいて、このように言葉として聞くことにより、自身や他者への気付き、自分にできることは何か…と「自分事としてとらえて欲しい」と言うメッセージを受け取りました。

その後、質疑応答

そして、参加者の中に浅野財閥の浅野総一郎氏の末裔がいらっしゃったので、少しお話を聞くことが出来ました。

浅野財閥と言えば浅野セメントで有名ですが、そこに至るまでの歴史、石炭ガスを製造した後の産業廃棄物の処分に困っていたガス工場から、コークスやコールタールを買い取り、セメント製造の燃料として製造所に納め、コレラが流行した時は、消毒薬の材料として、コールタールを内務省衛生局に売却していたお話など。

つまりゴミを出さない仕組を作っていたということ。今のSDGsに繋がるお話でもあり、末裔ならではのお話でした。

他に、多田副会長から地球環境や企業での取組のお話や、山本会長からは、今年が関東大震災から100年ということで、震災リテラシーなどのお話がありました。

そして最後に、新宿からJリーグを目指すサッカーチーム「クリアソン新宿」で活躍されている「瀬川和樹選手」が登壇!

ブラインドサッカーの研修にも携わっており、そこで行っている一部を体験。
目をつぶっている相手に、どのような動作をしているか言葉で伝えるゲームです。これがなかなか難しい!
言葉で伝える難しさを教えてもらいました。

その後は、皆で外に出て、青空の下でビーチクリーンを体験しました。
目立ったゴミは少なかったけれど、ザルを使ってみると、細かいプラスチックの破片がたくさん。

初めての方は、大きなゴミが落ちているかと思ったけど少なく、細かいごみがたくさんありますね。
普段、川で清掃活動をしている方は、あのゴミがこんな小さな姿になるんですね…と、マイクロプラスチックとなるプラスチックの破片がたくさんあることを目で見て実感したようでした。

ごみ拾いだけが目的ではなく、楽しくて、どんな些細な事でも気付きを持って帰ってもらえるようなアクションになれたら~そんな思いで活動していたビーチクリーン。

今回は、言葉と体で体験するだけではなく、言葉で伝える難しさと、自分事として考えてることの大切さを実感するという、盛り沢山の1日となりました。