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お知らせ

海ごみの現場から

ごみが川から海岸へと流れ着く4つの要因

『海岸ごみは川から7割』

ではどうやって川から海岸へと流れ着くかというと、大きく4つの事柄が関係します。

まず一番影響が大きいのが「雨」。
雨が降ると、陸域にたまっていたごみが雨水によって流されて、川を通って海までいきます。

次に、「風」。
海まで流され海面に浮いているごみは、風によって海岸に寄せられます。これからの時期、相模湾では海からの南風がずっと吹く季節になるので、ごみが上がりやすくなります。
この風の影響を受けやすいごみが、軽いプラスチック。雨が降らずとも、南風が吹くと、こうした漂流プラスチックごみが次から次へと海岸へ打ち寄せてきます。

そして、「波」。
大きな波は、海に流れ出たごみを一気に海岸まで運びます。台風のような大波の時は、あまりにその力が強くて、波打ち際はきれいだけれども、海岸奥にごみが大量にあることが多いです。

最後に「潮」。
干満の差が大きいとそれだけで海岸にごみが打ちあがります。ですので、雨も降ってないし、風も吹いてないし、波も穏やかだけど、なぜか海岸にごみが漂着している場合は、大潮の日が多いです。

さて、写真は二宮町の海岸です。これは「風」のごみです。波打ち際にフィルム状のプラスチック片が漂着していました。
清掃する側からすると、拾いづらいし、風にすぐ飛ばされるし、なかなか回収がやっかいなごみです。

海岸のごみというと、季節的なイベントでの対応が目立ちますが、実は、神奈川県の150キロの海岸は、私たち美化財団が、様々な気象条件を考慮しながら、毎日、パトロールして、ごみの種類と量と場所をマッピングをして、それに対応して清掃して、しっかりとごみを回収しています。

そして、こうした継続的なパトロールと清掃の組み合わせこそが、海ごみ対策の一番、現実的で効果的な方法です。

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