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海ごみの現場から

コロナ禍によるマスクのごみ増加について

コロナ禍の中、「マスクが大量に海岸に漂着していませんか?」とよくお問い合わせをいただきます。
ハナシを聞いてると、海岸を覆うくらいのマスクといった、『コロナごみが増加中!』という少々センセーショナルな答えを期待しているのを感じます。
期待した答えがこちらから出てくるまでかなり粘る方もいらっしゃいますが、残念ながらそのようなケースはありません。

私たちは、150キロの海岸を毎日見て回って清掃しています。海岸ごみに特化してこれだけの広範囲をこれだけ高頻度でチェックし、清掃している団体は日本でありません。海岸のごみについて日本で一番よく知り、一番実際のごみに触れている私たちがお伝えしたいのは、大量のマスクが海岸に集中的に落ちているといった特異な状況を一つも確認できなかったということです。もちろんゼロではありません。街中にマスクがぽつぽつと落ちているのを見かけますが、海岸も同じレベルです。
マスクはこれまで冬のごみでしたが、それが季節を問わず、海岸にぽつぽつと落ちていることは珍しいといえば珍しいことなのかもしれませんが、その程度です。
これだけ市中にマスクが出回っていれば、海岸にもごみとして少しは流れ着くという当たり前の現実しかありません。

マスクの中にはプラスチック素材のモノもあり、海洋プラスチック問題の視点から、環境への影響が懸念される声もあります。もちろん、どのようなごみも無いに越したことはありませんが、同じプラでしたら、コロナの前と後も、ペットボトルが圧倒的に多いです。

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