美化啓発事業 2020年度トピックス
2020年度 美化啓発事業 概要
○学校キャラバン 件数:29件 参加人数:1,354人
○企業の環境貢献活動等の受け入れ 件数:8件 参加人数:285人
○県下一斉のビーチクリーンアップ 春:中止 / 秋:中止
海岸美化を一層推進するための啓発事業を展開しました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で春と秋の県下一斉ビーチクリーンアップは中止しました。また、例年に比べれば減少したものの、学校の総合学習の時間を活用した出前授業(学校キャラバン)や企業研修の受入れも行いました。これまでのような啓発活動ができない分、オンラインで講演を行ったり、SNSからの情報発信を強化したり、マスメディアを通した啓発を積極的に展開し、より多くの方々に海岸美化を呼びかけました。
春と秋の県下一斉ビーチクリーンアップの中止
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、5月から6月にかけて開催予定だった「ビーチクリーンアップかながわ」と、9月から10月にかけて開催予定だった「国際海岸クリーンアップ」を中止しました。
環境学習の推進
学校の総合学習の時間を活用した環境出前授業「学校キャラバン」、企業の環境貢献活動や大学生のインターンシップの受入れを行いました。また、SDGsの取組や『かながわプラごみゼロ宣言』の方向性に沿って、海岸ごみの現場の実態を踏まえた立場からの講演も実施し、財団の業務や海岸美化への理解を深めてもらいました。
内容 | 件数 | 人数 |
学校キャラバン | 29件 | 1,354名 |
企業研修の受入れ | 8件 | 285名 |
大学生のインターンシップの受入れ | 1件 | 2名 |
講演等の実施 | 3件 | 172名 |
学校キャラバン
実 施 日 | 学校名 | 人数 |
令和2年7月1日 | 山口県宇部市立二俣瀬小学校 | 1 |
令和2年7月21日 | 横須賀市立久里浜小学校① | 39 |
令和2年7月27日 | 横須賀市立久里浜小学校② | 40 |
令和2年8月3日 | 横須賀市立久里浜小学校③ | 40 |
令和2年8月7日 | 神奈川県立横浜国際高等学校① | 5 |
令和2年8月11日 | 神奈川県立横浜国際高等学校② | 5 |
令和2年8月20日 | 神奈川県立横浜国際高等学校③ | 5 |
令和2年9月8日 | 秦野市立本町小学校 | 150 |
令和2年9月8日 | 秦野市立上小学校 | 150 |
令和2年9月11日 | 横須賀市立久里浜小学校④ | 42 |
令和2年9月11日 | 横須賀市立久里浜小学校⑤ | 41 |
令和2年9月11日 | 横須賀市立久里浜小学校⑥ | 41 |
令和2年9月14日 | 鎌倉学園中学校 | 7 |
令和2年9月28日 | 平塚市立港小学校① | 40 |
令和2年9月28日 | 平塚市立港小学校② | 40 |
令和2年9月28日 | 平塚市立港小学校③ | 40 |
令和2年10月7日 | 平塚市立港小学校④ | 120 |
令和2年10月8日 | 鎌倉市立小坂小学校① | 40 |
令和2年10月8日 | 鎌倉市立小坂小学校② | 40 |
令和2年10月8日 | 鎌倉市立小坂小学校③ | 40 |
令和2年10月30日 | 横浜富士見丘学園 中学校・高等学校 | 60 |
令和2年11月26日 | 神奈川県立横須賀南高等学校 | 105 |
令和2年12月14日 | 横須賀市立野比東小学校 | 78 |
令和3年1月13日 | 茅ヶ崎市立汐見台小学校① | 30 |
令和3年1月13日 | 茅ヶ崎市立汐見台小学校② | 30 |
令和3年1月19日 | 茅ヶ崎市立汐見台小学校③ | 60 |
令和3年1月29日 | 横浜国立大学教育学部附属鎌倉中学校 | 10 |
令和3年3月16日 | 社会福祉法人菊清会みんなのとっぽこども園 | 14 |
令和3年3月24日 | 横須賀市立久里浜小学校⑦ | 41 |
合 計 | 29件 | 1,354 |
学校キャラバン実施例 [鎌倉市立小坂小学校の取組み]10月8日、鎌倉市小坂小学校の5年生3クラスに学校キャラバンに行ってきました。
事前にクラスごとにSDGsについて学習していたので、生徒の関心も非常に高く、スムーズに講義が進みました。
その事前学習の中で2年前に地元の鎌倉の海岸に漂着したシロナガスクジラのお腹の中からプラスチック片が出てきたことについても調べていたので、そうしたごみがどこから来ているのか、どうすれば減らせるのか、それぞれができることは何か、などについて話しました。この後の11月26日にはビーチクリーンも実施し、海ごみ問題についての理解を深めました。
企業研修の受入れ
実施日 | 企業・団体名 | 人数 |
令和2年6月30日 | オイレスシニアクラブ | 15 |
令和2年9月30日 | キャタピラー/日本キャタピラー合同会社 | 10 |
令和2年10月8日 | 横浜保護観察所① | 10 |
令和2年10月24日 | パルシステム神奈川ゆめコープ | 120 |
令和2年11月12日 | 横浜保護観察所② | 10 |
令和2年11月21日 | 株式会社ウエニ貿易 | 50 |
令和2年12月10日 | 横浜保護観察所③ | 10 |
合 計 | 7件 | 225 |
企業研修の受入れ実施例 [パルシステム神奈川ゆめコープ] 10月24日、藤沢市片瀬西浜でパルシステム神奈川ゆめコープの環境貢献活動を受け入れました。
財団職員から海岸ごみについてレクチャーを受けた後、ビーチクリーンがスタート。とてもキレイに見えた海岸でしたが、ザルを使って砂をふるってみると、中からマイクロプラスチックが沢山でてきました。
最後の振り返りで、普段の生活からプラスチックごみを出さないことが大切だと参加者全員でシェアしました。
[上記写真3点提供:パルシステム神奈川ゆめコープ]
大学生のインターンシップの受入れ
実施日 | 学校名 | 参加人数 |
2021年3月1~5日 | 桜美林大学リベラルアーツ学群2年 | 2 |
大学生のインターンシップの受入れ例 [桜美林大学] 3月1日~5日の5日間、桜美林大学からのインターンシップ生2名を受け入れました。
2名は、財団職員に同行して海岸パトロールや清掃作業だけでなく、ごみ調査やプラごみパネル展の準備から設営までの美化啓発の業務も行い、海岸美化に関する仕事を幅広く体験しました。。
講演等の実施
海岸ごみの実態を体感している立場から、講演による情報発信を行いました。
実施日 | 講演名等 | 対象 |
2020年11月26日 | 県立高校改革実施計画(Ⅰ期)教育課程研究開発校指定研究「SDGsを踏まえた授業を考える」環境講演会 | 神奈川県立横須賀南高等学校2年生 |
2021年1月26日 | 環境省令和2年度東南アジアにおける海洋ごみ実態把握技術の状況調査と今後の協力検討業務における東南アジア向け海洋ごみ調査人材育成研修プログラム | インドネシア、ミャンマー、タイ、ベトナムの行政官等 |
2021年3月20日 | SCジョンソン × SDGs 寺子屋 in YOKOHAMA 海洋ごみセミナー | YMCA ボランティアリーダー |
合計 | 3件 | 参加人数:172名 |
講演等の実施例 [環境省令和2年度東南アジアにおける海洋ごみ実態把握技術の状況調査と今後の協力検討業務における東南アジア向け海洋ごみ調査人材育成研修プログラム]
1月26日に環境省が行う海洋ごみに関する東南アジア向けプログラムの一環として、オンラインでインドネシア、ミャンマー、タイ、ベトナムの行政官等に対し、財団の仕組みや実効力のある海岸美化の方法などについて講演しました。
河川上流域団体との連携
河川上流域団体との連携例 [秦野市]
海岸ごみの約7割が川を通して陸域全体からやってくる実態を踏まえて、河川上流に位置する秦野市と連携し、市内の小学4年生に対し、専用のテキストブックである「なぎさのごみハンドブック」を配布し、海岸の美化啓発に努めました。
マスメディア等を利用した広報の展開
テレビ、ラジオ等を通して広域的な広報活動を展開しました。
発信日 | 区分 | 広報先 | 番組名等 | 内容 |
2020年4月1日 | 教科書 | 日本文教出版 | 小学道徳 生きる力 | 写真提供 |
2020年4月6日 | ポッドキャスト | FMヨコハマ | 海を守ろう! | インタビュー |
2020年5月20日 | ネットメディア | タウンニュース | レアリア | 写真提供 |
2020年6月8日 | テレビ | BS朝日 | バトンタッチ | 写真提供 |
2020年7月5日 | テレビ | tvk | カナフルTV | インタビュー |
2020年7月9日 | ネットメディア | ハフポスト | NEWS | インタビュー |
2020年7月9日 | ネットメディア | J-CAST | J-CASTトレンド | インタビュー |
2020年7月10日 | テレビ | 日本テレビ | news every. | インタビュー |
2020年7月13日 | テレビ | テレビ朝日 | スーパーJチャンネル | インタビュー |
2020年7月17日 | テレビ | テレビ朝日 | サンデーLIVE!! | インタビュー |
令和2年9月12日 | ラジオ | FMヨコハマ | ~God Bless Saturday~ | 番組出演 |
2020年11月10日 | 図書 | 金の星社 | 新しい環境問題シリーズ | 写真提供 |
2020年11月14日 | ラジオ | FMヨコハマ | Travelin’ Light | 番組出演 |
2020年11月16日 | 映画 | ユナイテッドピープル㈱ | プラスチックの海 | コメントを寄稿 |
2020年11月23日 | テレビ | 藤沢市 | カラフルフジサワ | 番組出演 |
2020年11月25日 | ラジオ | FMヨコハマ | E-ne!〜good for you〜 | インタビュー |
2020年11月26日 | YouTube | 横浜市 | 横浜港の海上清掃 | 写真提供 |
2020年11月30日 | ポッドキャスト | FMヨコハマ | 海を守ろう! | インタビュー |
2020年12月2日 | ポッドキャスト | FMヨコハマ | 海を守ろう! | インタビュー |
2020年12月18日 | 新聞 | 読売新聞 | 神奈川版 | インタビュー |
2021年1月8日 | バナー | 川崎市 | 給水スポット紹介 | 写真提供 |
2021年2月4日 | 図書 | 教育画劇 | 海洋ごみ問題を考えよう | 写真提供 |
2021年2月7日 | ラジオ | FMヨコハマ | Lucky Me | インタビュー |
2021年3月1日 | WEBマガジン | パルシステム神奈川 | たいせつじかん | インタビュー |
[FMヨコハマ 「~God Bless Saturday~」に出演]
FMヨコハマが開局35周年にあたり、「SDGs」とその14番目の目標「海の豊かさを守ろう」に着目したキャンペーン「守ろう! 私達の綺麗な海」の一環として拡大スペシャル番組となった「~God Bless Saturday~」に出演しました。
海岸ごみについて、今と昔の変化や、近年大型化する台風の影響などをお話し、海岸をキレイにするためには、ビーチクリーンはもちろん、私たちの足元に落ちているごみを拾い、キチンと管理することが大切であるとこを伝え、DJのじゅんごさんとほのかさんも、改めて、活動に賛同してくれました。
[映画「プラスチックの海」にコメントを寄稿]
11月13日に劇場公開された海洋プラスチック問題に焦点を当てたドキュメンタリー映画「プラスチックの海」にコメントを寄稿しました。ミズナギドリの胃の中から、私たちが日々の海岸でよく見かけるプラスチック片が次から次へと出てくるシーンに触れ、海のごみ問題は、遠い世界のお話ではなく、私たちの足元からつながる海で起きている現在進行形の問題であり、ごみの入口である日々の暮らしから対策を取り組む必要があることをコメントしました。
(上記写真2点提供:ユナイテッドピープル)
海岸美化キャンペーンの実施
みんなのプラごみ展の実施
各所でパネル等を展示し、海岸美化を呼びかけました。パネルとともに、海洋プラスチック問題を分かりやすく伝えるため、桜美林大学インターンシップ生の協力を得て、海岸に落ちていたプラスチック片を並べてアート作品にしたプラごみパネルも作成し、訴求力の高い啓発活動を展開しました。
実施日 | 名称 | 場所 |
令和2年10月31日 | 描こう僕らのチガサキ未来地図 | 茅ヶ崎市文化会館 |
令和3年1月12~29日 | 環境パネル展 | 三井住友信託銀行 藤沢支店 |
令和3年3月5~30日 | みんなのプラごみ展 | 藤沢市役所1階ロビー |
イベント等への参加・支援
企業・ボランティア団体などが実施するイベント等に積極的に参加、支援しました。(10件)
イベント等への参加・支援の実施例 [大磯こゆるぎの浜 クリーンアップ&ビーチコーミング]]
11月14日、大磯町こゆるぎの浜で実施されたFMヨコハマ主催の「大磯こゆるぎの浜 クリーンアップ&ビーチコーミング」に参加、支援しました。
当日は、清掃前に、ビーチクリーンのレクチャーをし、終了後には、集めたごみを前にどのようなごみが多かったかなどの講評とごみの回収等の支援を行いました。
Facebookページからの情報発信
財団公式Facebookページの運用を強化し、海岸の状況等をタイムリーに発信することにより、令和3年3月31日現在8,200人の購読者を得ています。このページを見て、新たにビーチクリーンに取り組むボランティアも増え、強力な広報ツールとして機能しています。
https://www.facebook.com/bikazaidan/
SNSを活用したボランティアとの連携
2月から3月にかけて連続して襲来した春の嵐で、一気に汚れた海岸の状況に対応するため、海岸が汚れる度に、FacebookやInstagramで、ごみの多い場所と、ごみ集積場所の情報を細かく発信していきました。発信するたびに大きな反響があり、翌日にはボランティアが集めたごみが山のようになっていました。
ボランティアが人工ごみを抜き、その後、財団が重機など使用して一気に残りの木くずを片づけるという連携した効率的な海岸清掃が実現できました。
コットンエコバッグプレゼントキャンペーンの実施
湘南電力株式会社様のご協賛をいただいて、オリジナルコットンエコバッグを作成しました。このエコバッグを海岸清掃を申し込んだボランティアにプレゼントするキャンペーンを実施し、新規の申込が大きく増加しました。
レジ袋の売上を海岸美化活動へ寄付
かながわプラごみゼロ宣言の方向性に沿って、レジ袋の売上を海岸美化活動へ寄付することを呼びかけ、賛同した企業からご寄付をいただきました。