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お知らせ

海ごみの現場から

ボディブロー

9月6日から7日にかけて沖縄から九州にかけて接近した台風10号。

過去最強と言われた台風10号でしたが、遠く離れた神奈川にもその影響は及び、山間部に大雨をもたらしました。
その影響で陸域から大量のごみが一度海へと流れでましまた。

それらがまだ海上に漂っている間に、強い南西風が吹いた影響で、西に向いている逗子の西側の海岸と鎌倉の材木座と由比ガ浜の海岸がごみだらけになってしまいました。

このような直撃しなくても、大雨をもたらす台風は、海岸清掃する側にとっては非常にやっかい存在です。何がやっかいかと言えば、時間差でごみがやってくるからなんです。

台風の直撃を免れて一息ついていたタイミングで、海上に漂っていた大量のごみが風でダラダラと打ちあがってきます。

本当にこの「ダラダラ」という表現がピッタリなんです。

海岸を埋めるほどのごみとかではありませんが、そのままにしておくには汚すぎる絶妙な量のごみが、これまた絶妙なスローなペースで漂着してきます。
なので、これは清掃します。
しかし、翌日、海岸に行くと、元通りの状態に。
しょうがないので、再度、清掃します。また、元通りに。

やってもやっても、なかなかピタッときれいなままで維持させてもらえない。

徒労感に苛まれながらも、清掃せざるを得ない、一気に海岸をごみで埋めつくす、一撃必殺の台風とは違う、ボディブロー台風は、見た目以上の強敵です。

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