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お知らせ

海ごみの現場から

2023年度を振り返る

2023年度に一番海岸にインパクトを与えた事象は、6月初旬に襲来した季節外れの台風でした。

4月は南風が強く吹く日が続いた影響で、例年よりかなり早いタイミングでカツオノエボシやカツオノカンムリが漂着し大きな話題となりました。

さらに、この南風が黒潮にのって流れてくる海外からのごみを続々と海岸へ吹き寄せ、看過できない量になりました。

通常、黒潮は、日本の南岸を沿うように西から東へと流れ、黒潮のごみはあまり相模湾沿岸には入ってきませんが、本州南岸沖に大きな冷水渦(冷水塊)が居座ると、そこを黒潮が迂回して流れる現象「黒潮の大蛇行」が発生し、東海から関東にかけては、黒潮が通常より沿岸に近づきます。これにより、南風が吹くたびに海外からのごみが相模湾沿岸に漂着しました。

6月は2日に襲来した台風2号の影響で、まずは県内から流出したごみが大量に漂着し、それらをざっと清掃した後に、県外から流出した流木が黒潮によって相模湾沿岸に大量に漂着し、今度はその処理に追われました。

7月~9月は、台風の直撃はなかったものの、ゲリラ豪雨が各所で発生し、その影響のごみが漂着し、酷暑の中での清掃に非常に苦労しました。

今年度も春から秋まで、バーベキューごみの被害が酷く、その惨状が多くのメディアに取り上げられました。

10月~2月は雨が少なく、相模湾側ではキレイな状態が続きましたが、東京湾側の北向きの海岸には、冬場の北風に吹き寄せられたごみが、連日、大量に吹き寄せられました。

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