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お知らせ

海ごみの現場から

海の家の解体時に出たクギが海岸に大量に露出しています

春先に強い西風が吹くと、表面の砂が飛んで、海岸の砂の中から出てくるのが「クギ」です。
これは、夏の海の家の解体時に砂浜に落ちたモノ。古いクギもありますが、新しいものもけっこうあります。
クギは、ふかふかの砂の上に落ちたら、あっという間に沈んでいき、落としたら最後、その場で手で回収することが困難です。
こうした海の家のクギは、海の家が建つ全ての海水浴場で見つかり、まったく減っていません。
冬から春にかけて、表層の砂が飛んだタイミングで、美化財団が回収しています。


雨によって川を通じてやってくる海岸の漂着ごみのもとは陸域のポイ捨てごみです。
ですので、これを減らしていくためには、多くの人にその原因を知ってもらうことが大切です。
しかし、海の家のクギは、限定された人が、限定されたエリアで、限定したタイミング(解体時)で発生させるものです。
これを減らすのは、一般の方にアピールする必要は全くなく、解体時にブルーシートなどで砂浜を養生するとか、解体後に強力な電磁マグネットで回収するなどの具体的な対策とルール作りが必要です。
クギの無い海の家も出現していますが、元々、クギを使わないプレハブだったものが置き換わっただけですので、単体だけでは効果はありません。横展開していいけば、状況は変わっていくと思われますが、残念ながらそうした動きはまだなさそうです。
このクギ問題に対して、美化財団はまったく何もやっていないと心無いことを言われたりしますが、こうして、毎年、美化財団は回収し続けています。
いつまで続ければよいのでしょうか?

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