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お知らせ

海ごみの現場から

個人ボランティアが躍進しています

こちらは、個人・団体別年間のボランティア申込件数の推移です。

令和3年度は、個人が一気に爆増し、5年前、全体の1割だった個人が、今や6割弱を占めるようになりました。

これは、実際、海岸をキレイにすることに対して、大きな意味を持ちます。

海岸のごみは、雨や風や波によって漂着します。ですので、いつ来るか分からないですし、最近のようにダラダラと日々、打ちあがってくるものです。

そうすると、これまでのボランティア団体のような固定の日時、固定の場所での活動になると、人は集まっても、ごみがない中での活動になったりします。

ビーチクリーンのボランティア活動は、そうした派手なイベント的な活動に目が向きがちで、「何人参加」という人数ばかりで語られがちですが、実は海岸の美化にとっては、一回の人数より、年間の件数(頻度)のほうが大きな意味を持ちます。

つまり、1000人で一回より、一人が1000回やるほうが、圧倒的に海岸はキレイになります。

それは、海岸ごみの漂着にあわせて、日々、コマメな清掃が実現すると、海岸美化は維持されるということです。

それが出来るのが個人です。

「ごみがある場所」「ごみがあるとき」に活動する、そうした個人が150キロの海岸に点々と存在する、それが今の神奈川のビーチクリーンボランティアです。

単発イベントのビーチクリーンではなく、ごみに合わせたビーチクリーンが高密度と高頻度で実現している今の状況が、ビーチクリーンボランティアの理想形。単発のイベント型から日々の個人活動へすそ野を広げることこそ、全国の他の地域でも目指すべきカタチです。

勿論、イベントも多くの方の活動の入口となっています。それもありがたい限りです。

しかし、湘南のこの美しい渚の景色は、特にやったといわない多くの個人の方によって支えられています。

そして、その個人の活動を可能にしているのが、「ごみ袋の提供」と「ごみの回収」を無償でサポートしている美化財団と言う仕組みです。広範囲高頻度のボランティア活動を実現するには、この仕組みが不可欠です。

この認識がないと、いつまでたっても、単発の派手なイベントをやってプレスリリース出したらおしまいで、その後に海岸に上がったごみはそのままという残念な状況になってしまいます。

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