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ドキュメンタリー映画「プラスチックの海」にコメントを寄せさせていただきました。

世界の海洋プラスチック問題を追ったドキュメンタリー映画「プラスチックの海」にコメントを寄せさせていただきました。

「私たち、公益財団法人かながわ海岸美化財団は、日本で唯一の海岸美化専門の団体として、毎日、海のごみと向き合っています。
雨が降ると海岸に漂着する大量のごみ。木くずの中に色とりどりの人工ごみが混じります。私たちの調査によれば、神奈川県の海岸ごみは「川から7割」。雨が降ると陸域に捨てられたごみが雨水ともに川を通して海までやってきます。
また、海岸の人工ごみの中に混じるプラスチックの割合は、27年前は約4割でしたが、現在は約6割まで増加。いま、海のごみはプラスチックメインに変わってきています。

今年10月に、珍しいことがありました。それは、台風が接近したのに、海岸にはあまりごみが漂着しなかったことです。台風が北上せずUターンしたため、雨はしっかりと降ったものの、通常の台風時に吹きこむ南風に代わり、陸から海へと北風が吹き続けました。その影響で、海に流出したごみが海岸に寄り付きませんでした。
私たちは、ごみが少ないとほっと一息つきました。しかし、この映画を見て、思いました。
そうした場合は、深いため息をつかなくてはいけなかったのかもと。

あの時、陸から海へと流れ出た大量のごみの一部は、誰も行くことができない深い海の底や、もしかしたら、海鳥の胃の中へ収まってしまったかもしれません。
映画の中で、ミズナギドリの胃の中から次から次へと出てきたプラスチック片は、私たちが日々の海岸清掃で見ているモノばかりでした。
海岸に漂着しなかったものがもしかして・・・と考えてしまいます。

私たちにできることは何でしょう?
出口と入口の両方から取り組みが必要です。
出口は海岸。海岸は海ごみの最後の砦です。ここで陸から流出したごみをしっかりと回収しなければいけません。
入口は私たちの日々の暮らしです。いろいろな暮らしの場面の中で、これからのごみを出さない取組みも必要です。

私たちの足元は海へとつながり、海は世界につながっています。この世界のために、足元から私たちができることはまだまだたくさんあるはずです。」

https://unitedpeople.jp/plasticocean/

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