美化団体支援事業 2023年度トピックス

2023年度　美化団体支援事業　概要

海岸清掃ボランティア参加人数　166,669人

海岸清掃ボランティアに対し、ごみ袋の提供・清掃用具の貸出・ごみの回収等の支援を実施しました。
コロナ禍の影響で4万人弱まで激減したボランティア数は、ボランティアに対する支援をきめ細かに行い、個人や小規模での清掃活動が増加したことにより、過去最高となる約16万6千人を記録しました。
また、海岸や河川等において美化活動を実施しているボランティア団体や企業・学校・関係行政機関を対象に毎年開催している「海岸美化団体等交流会」はハイブリッドで開催しました。

海岸清掃ボランティア参加者の内訳(2023年度と2022年度)

定期清掃と随時清掃(2023年度と2022年度)

個人ボランティアが定着

個人・団体別ボランティア申込件数の推移

令和3年度に一気に拡がった個人によるビーチクリーンボランティアの活動は、令和4年度は若干減ったものの、申込件数は高止まりしていて、個人によるボランティア活動がある程度定着してきたと思われます。
海ごみへの関心の高まる中で、個人でも気軽にビーチクリーンできる美化財団の無償支援の仕組みが存在することが増加や定着の要因で、個人ボランティアは、平日でもごみの多い場所で活動でき、機動性と即応性が高いのが特徴で、神奈川県の海岸美化の大きな力となっています。

オンライン交流会を開催

3月3日に「2024ハイブリッド交流会」を開催しました。ハイブリッドは初、対面は実に5年ぶりの開催でしたが、過去最高の411名（会場：152名 オンライン：259名）の参加がありました。
交流会は、国立研究開発法人海洋研究開発機構の中嶋亮太さんの「深海調査船が見た海洋プラスチック汚染」と題した講演からスタート。海に流出したプラスチックごみが、消えないごみとして海洋に蓄積を続け、深海がプラスチックごみの溜まり場になっている実態や深海生物への影響などを豊富な写真や映像とともにご紹介いただきました。
次のSAKATANTOの松並三男さんによる「鮭の名を冠する川の現場から。」と題した講演では、山形県に古くから鮭が数多く上る川の名が付く鮭川村に受け継がれている鮭文化からの学びと自然との関わり方などをご紹介いただきました。
どちらの講演も、参加者から多くの質問が寄せられ、活発な質疑応答が展開されました。
感謝状贈呈式を挟んだ最後の懇親会では、宝製菓株式会社様と株式会社鎌倉まめや様にご協賛いただき、「初めまして」が飛び交う、新たな出会いが生まれる場となりました。

感謝状の贈呈

長年に渡る美化活動に感謝して上記5団体に感謝状を贈呈しました。

また、今回から感謝状本体を再生プラスチック製に、土台を神奈川県産のヒノキの間伐材に変更しました。（製作協力：合同会社BLOOP）

ボランティア団体等の表彰について

国からの依頼を受けて、財団が推薦したボランティア団体が表彰を受賞されました。

海岸美化募金の募集

神奈川県産の間伐材の木製スタンドを使用したオリジナルカレンダー「by the sea」を作成しました。会員特典とするほか、海岸美化募金の寄付者にも配布し、753,402円の募金をいただきました。