美化団体支援事業 2024年度トピックス

2024年度 美化団体支援事業 概要
海岸清掃ボランティア参加人数 165,811人
海岸清掃ボランティアに対し、ごみ袋の提供・清掃用具の貸出・ごみの回収等の支援を実施しました。
コロナ禍の影響で4万人弱まで激減したボランティア数は、ボランティアに対する支援をきめ細かに行い、個人や小規模での清掃活動が増加したことにより、過去最高となる昨年度に匹敵する約16万5千人を記録しました。
また、海岸や河川等において美化活動を実施しているボランティア団体や企業・学校・関係行政機関を対象に毎年開催している「海岸美化団体等交流会」をハイブリッドで開催しました。
海岸清掃ボランティア参加者の内訳(2024年度と2023年度)
年度 | 2024年度 | 2023年度 | ||||
区分 | 件数 | 参加者数 | 割合(%) | 件数 | 参加者数 | 割合(%) |
地域団体 | 100 | 9,279 | 5.6 | 103 | 9,432 | 5.7 |
環境団体 | 358 | 38,545 | 23.3 | 343 | 44,269 | 26.6 |
学校・教育 | 198 | 10,771 | 6.5 | 255 | 13,293 | 8.0 |
行政 | 47 | 12,337 | 7.4 | 15 | 8,476 | 5.1 |
企業等 | 440 | 17,208 | 10.4 | 449 | 16,796 | 10.1 |
マリン | 117 | 33,653 | 20.3 | 97 | 32,004 | 19.2 |
その他 | 1,552 | 44,018 | 26.6 | 1,369 | 42,399 | 25.4 |
合計 | 2,812 | 165,811 | 100.0 | 2,631 | 166,669 | 100.0 |
定期清掃と随時清掃(2024年度と2023年度)
年度 | 2024年度 | 2023年度 | ||
区分 | 件数 | 人数 | 件数 | 人数 |
定期清掃 | 423 | 61,922 | 406 | 58,448 |
随時清掃 | 2,389 | 103,889 | 2,225 | 108,221 |
合計 | 2,812 | 165,811 | 2,631 | 166,669 |
個人ボランティアが定着し、きめ細やかな清掃が実現
●個人・団体別ボランティア申込件数と人数の推移
年度 | 申込件数 | 人数 | ||
個人 | 団体 | 合計 | ||
平成30年度 | 127 | 1,143 | 1,270 | 162,605 |
令和5年度 | 1,097 | 1,534 | 2,631 | 166,669 |
令和6年度 | 1,320 | 1,492 | 2,812 | 165,811 |
美化財団では、日々、150㎞の海岸をパトロールしていますが、行く先々でボランティアごみが点々と置かれています。
この多くが個人のボランティアが拾ったごみ。今では当たり前の光景となっていますが、実は個人ボランティアが増えたきっかけはコロナ禍でした。リモートワークで時間ができた方や、改めて地元に目を向ける方などがビーチクリーンに取り組まれました。
その流れが尽きることなく、今ではリタイアされたシニアから遊びにきたついでにごみを拾う方まで、多くの方がビーチクリーンに取り組んでいます。
コロナ禍前、平成30年度の年間ボランティア人数は約16万人、個人のビーチクリーンの申込件数は127件でした。
それが、令和6年度は年間の人数はさほど変わっていない中、個人の申込件数は約10倍の1,320件になりました。これが何を意味するかと言うと、個人ボランティアの清掃頻度が上がり、きめ細やかな清掃が行われているということです。
現在、ボランティアが、日々の細かな人工ごみを回収し、残った木くずなどのごみを美化財団が一気に片付ける、ボランティアと連携した清掃のある種の理想形が実現できています。
2025ハイブリッド交流会を開催

会場のYAMAHA MOTOR Regenerative Lab(リジェラボ)

愛媛大学 日向博文氏

ヤマハ発動機株式会社 臼井優介氏

エコルシェ 神馬彩夏氏

株式会社カマン 善積真吾氏
3月15日に「2025ハイブリッド交流会」を、YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(リジェラボ)にて開催し、過去最高の430名(会場:150名 オンライン:280名)の参加がありました。
交流会は、愛媛大学の日向博文先生による「海洋プラスチック研究から考えるビーチクリーンの意義について」と題した講演からスタート。最新の研究成果をもとに科学の目でビーチクリーンの意義を検証していただきました。
次のヤマハ発動機株式会社の臼井優介さんによる講演では、今回会場となった共創スペースリジェラボや、マイクロプラスチックを回収する機器の開発構想についてご紹介いただきました。
さらに、エコルシェ/地球もわたしも元気になる合同会社の神馬彩夏さんからは、消費者の意識改革に向けた挑戦について、また、株式会社カマンの善積真吾さんからリユース容器シェアリングサービスMeglooについて発表していただきました。
懇親会では、Meglooのリユース容器を使用し、エコルシェさんご提供のバナナミルクを味わいながら、参加者同士の「初めまして」が飛び交う新たな出会い場となりました。
ボランティア団体等の表彰について
国からの依頼を受けて、財団が推薦したボランティア団体が表彰を受賞されました。
表彰名 | 受賞団体 |
令和6年度春の褒章(緑綬褒章) | 鎌倉マリンスポーツ連盟 |
令和6年度秋の褒章(緑綬褒章) | 諸磯の海100年先まで残す会 |
海岸美化募金の募集
神奈川県産の間伐材の木製スタンドを使用したオリジナルカレンダー「by the sea」を作成しました。会員特典とするほか、海岸美化募金の寄付者にも配布し、726,499円の募金をいただきました。