• HOME
  • >
  • 考える
  • >
  • なぎさのごみフォーラム 開催にあたって



考える

なぎさのごみフォーラム 開催にあたって


 公益財団法人かながわ海岸美化財団は、相模湾を中心とする海岸の美化を図り、海岸の自然環境の保全と利用環境の創造に寄与することを目的に、県や沿岸の13市町によって、民間の協力も得て1991年(平成3年)設立され、2011年(平成23年)に設立20周年を迎えました。

 これまで、海岸の一元的な清掃管理主体として、また、美化運動等を総合的に進める拠点として、効率的な清掃の工夫、美化団体やボランティアとの連携拡充、ごみの調査やごみ処理技術の研究などに、多くの方々のご協力を得て取組んできました。
 しかしながら、20年間の海岸ごみ処理量を振り返りますと、その発生量は必ずしも減っていないのが現実の姿と言えます。


 一方、近年、海岸の環境の悪化や美しい浜辺の喪失などが、全国的にも問題になっている事態を踏まえて、平成21年7月には、海岸漂着物の円滑な処理と発生の抑制に関する対策を進める「海岸漂着物等処理推進法」が施行され、各地で海岸ごみへの取組が始められています。

 こうした状況を踏まえ、美化財団の20周年記念事業の一環として「なぎさのごみフォーラム」を開催し、多くの方々とともにこれまでの海岸美化を見つめなおし、これからの20年を考えていきたいと存じます。

 これまで、ごみが漂着する海岸で、たくさんのごみを回収してきました。ごみの終着点ともいえる海岸で、いかに効率的・効果的に清掃していくか、多くの方々と一緒に努力してきた20年間でした。
ごみの終着点から発生源へ、どうして海岸にごみがたくさんあるのか、どこから来るのか、どうしたら減らせるのか

「ごみがあるからキレイにするNAGISAからごみが流れつかないNAGISAへ」

 美しいNAGISAを次の世代へ引き継いでいけるよう、多くの方々のご参加と忌憚のないご意見をいただければ幸いです。

平成23年10月29日

公益財団法人かながわ海岸美化財団設立20周年記念事業実行委員長
神奈川県環境農政局長 石黒 順一